日記/一般

14フィートの超長尺ベイトロッド建造計画

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今日は、道具の話(^^)
最近、引っ越しなんかでバタバタしてたので、思うように進んでいなかったのですが、かねてより仲間のビルダー(@yuki0620ivy)に協力してもらって、14フィートの超長尺のヒラスズキ&ロックフィッシュ用ベイトロッドを作っています。

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元々、長いロッドの好きな自分ですが、言うても市場にあるのはベイトロッドだと10フィート弱程度まで。
一部の小さいメーカーが作っている物になら全くないわけじゃないのですが、なかなか思うような形の物がありません。

少し余談ですが、昔は磯のヒラスズキと言えば磯竿みたいな超長いスピニングだった気がします。
ほら、村越正海さんとかが振り出しのスピニングをよく使っていましたでしょ(笑)
でも、今はほとんど残っていませんね…
相応のメリットがあるはずなのに、世の中の需要ってやつなんですかね(笑)

話は戻って。
ないものは仕方ないって事で、仲間のビルダーに相談したところ、頃合いのブランクがあるよって事だったので、作ってもらう事にしました!

とは言え、ヒラスズキ専用ロッドというのはちょっとイメージと違くて、大好きな根魚の釣りにも使えるような形にならないかなと思ったわけですよ(*^^*)

そもそも、〇〇専用ロッドって言っても他の魚を釣れないわけじゃないのだけど、ヒラスズキとロックフィッシュだと求められる操作性が違うんですよね。

ヒラスズキの釣りで使われるルアーのメインは、ミノーであり『ミノーイング』つまり巻きの釣りがゲームの大部分を占めます。

それに対し、ロックフィッシュゲームにおいては、巻きの釣りももちろんありますが、ボトムを攻めた釣り方が多くなります。
自分の場合は、巻きの釣り、ボトムの釣りももちろんやりますが、ジグの釣りがロックフィッシュゲームの半分くらいを占めるので、ヒラスズキゲームで求められる操作性との差はけっこうあります。

この辺りの部分のバランスというのを突き詰めていくのが、重要なポイントになってくると考えています。

さて、ではなぜにそんな長いロッドが欲しいのかと言う話。
まぁ、自分の趣味みたいな部分もあるんですが、一応理屈はあるのでヒラスズキとロックフィッシュでそれぞれについて書いておきます(笑)

【ヒラスズキ】
伊豆は、足元から縦に落ちるような地形の場所が少なくないので、足元バイトは全体の中でも非常に多い割合になる。
しかし、伊豆では足場の高さがあるところも多く、昨今の主流になっている10フィート程度の長さでは足元まで引きづらいため、ヒット率が低下する。
そのため、基本的にはルアーの性能でそれを補う必要がある。
結果的に使えるルアーの選択肢が狭まってしまうのだが、ロッドが長くなれば、逆説的にルアーの選択肢が広がり、アプローチの幅も広がってくる。
沖を攻める場合でも、飛距離の向上や波をロッドでかわしやすくなるなど、このゲームにおけるロッドが長くなることによるメリットは多い。

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【ロックフィッシュ(ハタ)】
伊豆は、かなり険しい地形変化をしている場所が少なくない。
伊豆半島の東側ならまだましだが、西から南エリアだと崖のような急深な駆け上がりや、非常に背の高い沈み根なども多い。
また、ゴロタも非常に多いため、それらの場所では魚をいかに浮かすか、根をいかに躱し易いかが重要なポイントになってくる。
そのため、魚を引っ張る支点が高く、より魚の動きをコントロールし易い事や、ルアーのリフト幅が取れて根を超えやすい操作性など、長尺ロッドだから得られるメリットは大きい。

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まぁ、細かく書いていけば長くなるんですが、ざっくりとだとこんな感じです。

という事で、今作っているというわけです(^^)/

先日、そのロッドを実際に作ってくれている「ゆーき君」と試し投げをしてきたので、少し紹介しておきます。

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まず、キャストした時の動画をTwitterの方にあげといたので、見てみて下さい。

キャストした際のロッドの動きを画像で切り抜くと、こんな感じになります。

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かなり綺麗なベントカーブをしていますよね!

この日は、まだ仮組だったのもあって、全力の3割以下って力加減のチョイ投げ感覚でしたが、写真からも伝わるとようにかなり気持ち良く曲がってくれて、キャストフィールは非常に良かったです。
風も吹いていたし、チョイ投げなので、意味のある値ではないけれど、飛距離にしてもライン読みで100mは超えていました。(PE2号+40lb)
完成し、リールのセッティングを合わせた上での全力キャストをする日が非常に楽しみでならないです!

それと、こだわりというか、重要視してもらったのが太糸を使えるという部分です。
ガイドは、普段使っているコローナ106と同等程度のサイズのガイドが付いているので、70lb程度までは使える想定。
ガイドセッティングはもう少し詰めてくれるそうなので、今後そのあたりもテストして確認していこうと思います。

まぁ、こんな感じです。
晩秋頃までには、実戦投入できると良いなと思っているので、また現場で魚をかけてどうかという部分を確認していきたいですね(*^^*)

という事で、今回はこれまで!
それでは、また!

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