ヒラスズキ

伊豆半島に見る夢。憧れのヒラスズキ90cmオーバー降臨!

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今回も、伊豆半島のヒラスズキ釣行に行ってきました!

前回釣行に比べ、体力も筋力もだいぶ回復してきたので、意気揚々と挑みます(*^^*)
実は、書いていないのですが前回釣行の時は朝から釣りをして、昼前くらいには体力切れを起こしてお休みするという状態だったんです(^^;
いや、あの時は午前の時合で都合良く釣れてくれて良かったです(笑)

でも、今回はだいぶ調子よくなりましたので、全力で狙っていきますよ!


【状況】
釣行日:2021年2月19日
風速:西11m
天候:曇り/晴
気温:最大11℃、最低2℃
潮周り:小潮
状況:朝方大ウネリのちウネリ
【ポイント】
場所:南伊豆 中木 沖磯
渡船屋:重五郎屋
HP:以下のリンク参照

【タックル(平鱸)】
ロッド:ワイルドブレーカー109HRB
リール:USダイワ レグザWN 300HS
ライン:PE2号
リーダ:フロロ10号 10m

備考:今回は、前回記事の船ハリスの検証を兼ねて、リーダーを10号に落としています。報告は別記事で書きます。(以下が、前回記事)

今回は、動画も撮ってきたので、釣行全体の様子をまとめています!
この記事では、動画でカットしてしまった釣果やメソッド、考察なんかを書いていきます。
動画だけで良いって方は、以下の物をご覧ください(‘ω’)ノ

今回は、前回釣行時とは違い波がだいぶ落ちてきているタイミングを狙った…つもりでした!(笑)
結果的には、想定を見事に裏切る爆荒れでした(^^;

とりあえず、サラシの層ががかなり厚いので、

セットアッパー125S-DR

で(縦レンジの)サラシの層の際を狙うイメージで探っていく。

ざっくりと探って反応を見ていくと、足元の根と払い出すサラシの境界ラインで1バイト。
数投、そのスポットを探るも無反応・・・

ん~~~なんとなく、厳しめな印象(^^;

というのも、今回は少し気がかりな事があって、現在は前回釣行の時に比べ水温はだいぶ落ちて15℃台の横ばいで推移している状況。
しかも、前回釣れたヒラスズキの卵などの成熟具合を見たら産卵が開始したかしないかくらいのタイミングに見えました。
つまり、水温が落ちて横ばい安定し、魚もいつでも産卵に入れる状態なら、今回は確実に産卵に入っててもおかしくないと考えてました。

産卵に入ると何が困るかというと、単純に食いが悪くなるんですよ(;^ω^)

そうなると重要なのは、とにかく丁寧なアプローチ。
根をタイトに打つこと、無駄打ちをせずにタイミングをしっかり見て狙うこと、ルアーのレンジをしっかり合わせていくことなどです。

初手で放ったセットアッパーでバイトがあるも食い切らないなら、何かがずれていると言う事。
ここは、得意の

アドラシオン125F

に変更。
アドラシオンは、食わせを意識したスリムタイプのミノーで、セットアッパーほどではないですが、細見のフローティングタイプには珍しい150cmもの深い潜航レンジを持つミノー。
何が優秀って、それだけのレンジが入りながら動きのレスポンスが高いフローティングタイプなため、潜らせて根際で漂わす動きが強烈に強いんですよ( ̄ー ̄)ニヤリ
しかも、水噛み良くレンジが入りやすいため、足場が高くても問題なしです。

アドラシオンで、先ほど反応があった場所を攻めるも特に反応がなかったので、沖目の根際をタイトに攻めて見る事に!

狙うスポットを変え、タイミングを見て放った最初の一投で、根際でアドラシオンを漂わすと見事にバイト!!

しかし、残念ながらフックアップせず、直後にルアーの後ろから波が押してきてしまったので、一気に早巻きをしてミノーのスイミングを維持すると、追撃するように強烈なバイト!!

抑え込むような重量級のバイトに大型を確信し、根際から引きはがす!
足場が高く、今の立ち位置ではランディング不可能なので、クラッチを切ってなるべく沖目に誘導しながら、ランディングスポットに移動。

誘導しようとヒラスズキにプレッシャーをかけると、盛大なエラ洗い!
超デカいっ・・・!!

慎重に丁寧にドラグをコントロールしつつ浮かすと、ランカーに迫る魚体。
とても抜けるサイズじゃないので、仕方なくギャフを打ってランディング。

DSC_0001
IMG_20210220_233229_191

81cm4.87kgの見事なランカーヒラスズキでした!!

この後、同様の攻め方で狙っていくと見事もう一本ランカークラスがヒットしたんですが、大型を一本キープしていたのでリリースしようと、ずり上げを試みていたら根にリーダーが擦れてしまいラインブレイク…
魚に申し訳ないことをしてしまったなと思います。なんとかルアーが外れてくれると良いのですが…

少し、これで意気消沈してしまったためか、しばらく反応がなくなります。
サラシもかなり厚い状態なので、

セットアッパー125SーDR

に再度変更。

先ほどヒットしたスポットを、丁寧に探っていくと沈み根をまたいだ先でヒット!!

こいつは、ヒットした瞬間からゴリゴリとめちゃくちゃパワーを感じるヒラスズキ!

足元への突っ込みも強烈で、パワーでは最初に釣った個体を明らかに上回っていると感じます。

「(これだけ元気な個体はなんとかリリースしたい・・・)」
そんな風に考えながらファイトしていると、都合よく大きな波のセットが入ってくれて、なんとかずり上げ成功!!\(^_^)/
(APIAのランディングシャフトを全開に伸ばすほどの足場なので、どれほどの波の大きさか考えると少し怖かった(^^;)

DSC_0009~2

リリースのため動画だけ撮ってリリースしましたが、最初のヒラスズキと同じくらいのサイズなので、おそらくランカークラスでしょう(*^^*)

DSC_0007

セットアッパー125S-DRをがっちりと!

続いて、足元の沈み根際を丁寧に探って、

DSC_0014

60cmあるなしのヒラスズキもゲット(*^^*)
血も出ていたし、すぐに海に帰っていただきました。

ちょっと余談だけど、セットアッパーの標準装備のフックって凄く弱くて、60cmのヒラを抜いたくらいでも伸びたり場合によっては折れます(笑)
また別記事にしようと思うんだけど、使うなら必須でフックを換装しましょう。

DSC_0011

これが、ランカークラスまでを釣った後のセットアッパー。
フックサイズやタイプなんかを検証していましたが、これは全く伸びていませんし釣果写真を見てもフッキングは全く問題なし、動きも良かったです。
以降は、このフックセッティングを採用していこうと思います(*^^*)

ここで、セットアッパーで2本獲ったところで、反応消失・・・

ん~と思いながら、秘密兵器の投入を決定します(笑)

エクスセンス サルベージブレード28g

に変更。
私、ミノーが大好きなので基本的にそれ以外を使いたくないのですが、万が一のために数種類の秘密兵器を用意しています。
まぁ、サルベージブレードである必要はないのですが、ブレード系ですね!

ただし、基本シーバス用のブレード系のフックはとても細軸で小さいものが大半です。
それでは、ヒラスズキでは全く役に立ちません(笑)

当然ながら、実用に耐えうるフックに換装すると共に、それが可能なブレードジグである必要があります。もし使われるなら、お好みのブレードジグでセッティングをいじってみて下さい。
自分のセッティングは、また今度紹介します(笑)

このサルベージブレードで探っていくと・・・三連発!!(笑)
(ヒット自体は、5本)

cq13ss

70cm後半くらい!
顎のかんぬきに、がっちりフッキング!!
ずり上げましたが当然ながら、フックは伸びていませんよ?(笑)

DSC_0027

もう一本、同サイズ!

DSC_0026

丸飲みで、下顎にがっちりフッキングしています!
この個体は、ラインを持って抜き上げましたが、フックは伸びていませんよ?(笑)

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最後に、79cm4.78kg!!

DSC_0042~2

銀鱗のめちゃくちゃ綺麗なヒラスズキで、今回釣行イチの美人ヒラスズキでしたね!!
ちなみに・・・
この個体もラインを持って抜き上げましたが、フックは伸びていませんよ?(笑)

というか・・・あまりにブレードの食いが良すぎて完璧に飲まれました(^^;

DSC_0044

美人を締めるのは、気が引けましたが仕方なくキープいたしました。

さんざんミノーを通して反応がなくなった所で、ブレードで連発するのは本当に面白かったです(≧▽≦)
これだけで、通常なら1記事書けるほどですよ(笑)
皆さんも、無理にとは申しませんが秘密兵器としてブレードをご用意されるのはオススメいたしますよ?(笑)

ちなみに、ヒットした5本全て普通にリトリーブして食わせたわけじゃありません。
根際の払い出しに、ブレードを乗せてラインを張ったままリトリーブしないで待ちます。(糸ふけだけ取る)
カーブフォールさせるような感覚ですが、実際にはラインを張っている上方向の力とブレードが払い出す流れから受ける力とで、あまり沈みません。
その場でブレードだけ回して待つようなイメージです。
これをすると、ミノーには追い切らない個体でもたまらず食いあげてきます。
じっくりとヒラスズキにルアーを見せて食わす技の一つですが、ブレードの重さと流れや波の強さとの関係性で使えない場面があったりします。
まぁ、ブレードの重さを数種類用意する事で対応する事もできますが、自分としてはあくまでリーサルウェポンですので基本的にはゲーム展開の戦略の中にローテーションとして組み込んではいません(笑)

とは言え、ちょっとしたブレードの爆発劇も終わり、反応沈黙。。。

釣行終了まで、残り2時間強というところ…ここは!!!

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たらこソーススパゲッティを作りました!!!!(爆)
200g作りましたが磯で食べると、なかなか美味いですね(*^^*)
コンビニの材料で完結できるので、パスタは楽で良いです(笑)

良い感じに気分転換をしたところで、釣行終了まで残すところ2時間。
釣行終了の時間がちょうど潮止まりのタイミング。

ここからは、ひたすらに時合待ちをしていきます!
朝よりは波も落ちてサラシは丁度良い感じですが、特に反応はない。

そんな中、

ロウディ130Fモンスター

で2バイト!

けっこう、大きなフックが付いているのでフックアップしないとすれば、やはり別のなんらかの要因があるのだろう…
ここは、朝よりサラシが薄くなったためレンジを少し浮かそうと、

バックウォッシュビヨンド110

に変更。

しばらく探っていくが反応得られないため、信じている

セットアッパー125S-DR

に変更。
沖の根と足元の根際の深いレンジをタイトに引いていく事にする。

ロウディモンスターで反応を得てから、約10分。
釣行終了まで残り30分弱、ちょうど潮止まり寸前のタイミング。

事件は唐突に起きるもの…

沖の根から引いてきて、足元の沈み根際に来たところでラインをさびくように引いてルアーを漂わすと、
ゴンッ!!!!
っと、ヘビー級のパンチをもらったような強烈なバイトと引き込み!!

根際でヒットするヒラスズキに主導権を渡さないために、自分の初期ドラグの設定はかなり強いが、それでもラインを出される・・・

「(青物!?真鯛!?)」
そんな想いが頭をよぎるも、全力で突っ込みを受け止め浮かしにかかると、水面に見えた魚体はヒラスズキ!!

尋常でない太さで、一瞬青物か何かに見えた・・・

浮かして勝った!と思ったところで、足元の沈み根に向かって急潜航💦

ゴリゴリとラインが根に擦られるのを感じる💦
とにかく、同じ場所でラインを擦らないようにしつつ、ラインを信じて耐える!!
(動画内の29:40秒以降で足元で耐えてるのはこれ)

なんとか、根をかわしてランディング場所に誘導すると、巨大なヒラスズキがエラ洗い!!

あまりの大きさに気が動転したのか、逆に冷静になって、据え置きのカメラを手に持って撮影(笑)

デカすぎる・・・80中頃はある!

それでも、一応はリリースしようとギャフを顎に上手くかけてなんとかランディング成功!

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手尺で測ってみると、どうにも様子がおかしい事が起きているのに気付く・・・

「(え・・・これ・・・ランカーより遥かにデカいんだが・・・!?)」

これは、かなりヤバイんじゃないかと思ったのと、ファイトでかなり弱らせてしまったこともあり、キープして渡船屋さんで正確に計測してみる事に。。。

その日の、渡船屋さんの記事はこちら!

計測結果・・・

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91cm6.63kg!!!(陸上げ血抜き後)

90アップ、モンスター級のヒラスズキでした!!!

本当に、感動以外のなにものでもない言葉にならないヒラスズキ。

たぶん、人生かけて磯ヒラスズキを狙っても、何本あるいは1本も獲れないかもしないサイズ。
まして、伊豆半島と言えばヒラスズキはかなり厳しいエリア。
80アップでも十分過ぎるほど賞賛されるのに、90を超えるヒラスズキにいたっては、数年に一本とか泳がせなど餌釣りの釣果で聞くか聞かないかという、本当の意味で幻級のサイスです。

2020年の末に隣の磯で釣りをしていた餌釣りの人が、90超えのヒラスズキを上げるのを見ました。
磯上がりで、船に乗ると船首にその巨大なヒラスズキは置かれていました。
信じられないサイズだと思った。

昔、同じく餌釣りの釣果写真で90超えを見た事があります。
憧れました。
あれをルアーで獲ってみたいと、本気で思った。
ひたすらに地磯・沖磯と通いこんだけれど、伊豆ではルアーで出せても80弱。
70超えでも十分満足できるサイズだ。

そんな折に、昨年末の餌釣りの90超えを見た時には震えました。
それは、憧れではなく悔しさでした。
本当に、すぐ隣の磯で上がったんだよ。
たかだか、20mくらいしか離れていない磯で。

自分の足元を通ったかもしれない。
自分の足元にもいたかもしれない。
そんな千載一遇のチャンスを逃したような気がして、年末の時は本当に悔しい想いが心の中にはありました。

年が明けたらひたすらにヒラスズキを狙おうと決心していましたが、なんの因果か入院して年明けから1か月弱釣りができなくなりました。

表には出さなかったけれど、退院してからというもの、一刻も早く荒波打ち付ける磯に戻るために日々鍛錬しました。
復帰後、初の磯ヒラ釣行で80アップに出会えたのは当然感動したけれど、これには到底及びません。

80㎝と90cmは、たかだか10cmしか違いませんが、その隔たりは人生賭けても埋まるかどうか分からないほどの差がある。

私の喜びと感動が伝わるでしょうか?

もしかしたら、私の残りの釣り人生の全てを賭しても、伊豆では今後このサイズを超える事はできないかもしれません。

本当に至高の一生の想い出に残るヒラスズキでした!

この魚に出会わせてくれた、伊豆の海と磯、そして渡船「重五郎屋」さんの船長には心から感謝申し上げたいと思います。

ありがとうございました!

この記事を書く時、なんの言葉で締めくくろうかと考えていました。
年末に、巨大ヒラスズキを見せつけやる気を出させ、その上で入院しお預けを受けた上での、90アップ・・・

そう!間違いない!神様はツンデレだ!(笑)
(辛いことがあっても、信じて皆さんも一緒に頑張りましょう。海はいつか答えてくれます。)

長くなりましたが、以上です。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました!

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