今回は、ソルティガLD50のキャスト可能範囲のドラグ設定値の拡張についてです。
レバードラグリールは、ドラグ値を上げていくと、レバーがフリーの状態でもハンドルに連動してスプールが回ってしまう問題があって(物による)、その設定値でキャストするとスプールにブレーキがかかってしまって飛距離が出ないか、急激なブレーキで思わぬトラブルになる可能性があります。
(正確には、リールをハンドル側に倒した時に連動してしまったりする)
そのため、この釣りの先駆者であったUZUの新名さんなどが研究し、HEDGEHOG STUDIOとのコラボで『強化スプリング』というチューニングパーツを作りました。
詳細は省きますが、それを用いれば設定できるドラグ値を引き上げる事が可能で、自分のキャタリナLD30には以前から搭載してあります。
ただ問題なのは、どうも少量生産だったようで、ソルティガLD50用の強化スプリングが現状では手に入らない事です…
2020年モデルのソルティガLD50においても、旧ソルティガLD50で発生したとされる上記の問題点は、変わらず発生していて、個体差はあるでしょうが、自分のソルティガLDだと箱出しの状態でドラグ値2~3㎏以下でその問題が確認されました。
これでは、いくらなんでも使えないので、クリアランス調整及び強化スプリングによるチューニングは必要なのですが、専用品が手に入らない今、代替となるパーツを自前で用意する必要があります。
という事で作った!
本当は、良い感じに求めるスペックのスプリングがあれば良かったのですが、見事に見つからないので作る事にしました(笑)
もともと入っているスプリングがこれ。
UZUとHEDGEHOG STUDIOのコラボで作った強化スプリングのスペックなどは分からないため、幾度かの試作と組み上げを繰り返して作ったのがこれ。
これにより、実測値ストライク6.5kg、フルで9kgほどにドラグ設定値を拡張できました。
クリアランス調整で、さらに上げる事は可能な感じですが、ハンドル巻き重りとの兼ね合いと自分の求める初期ドラグ値が6.5~7㎏程度なので、現状はこれで良しとしました。
後は、実釣で試しながら少しずつ調整していこうと思います。