チニング

駿河湾 沼津エリアのクロダイ攻略!

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今回は、珍しくクロダイのルアーゲーム 『チニング』についてです!

世の中では、夏場の風物詩的な釣りとして、けっこう盛んに行われているチニング。
しかし元来、私の地元沼津では透明度がやたら高いことや人が多いことなどもあってか、もともと高いチヌの警戒心も余計に高く、ルアーで食わせて行くのは非常に難しいエリア。
まともなチニングの文化はほぼないと言って過言ではありませんが、狙う人があまりに少ないためか年無し(50cm以上)を超える大型のチヌが山ほどいるエリアでもあります。

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これを釣れないと言って放置しておくのは、あまりにもったいないでしょう!!

そこで、今夏(2020年)はそのチヌをなんとかして釣ろうと、入念に調査を行いました。
その結果、いくらかの成果が出たので、今回はそのあたりの事をまとめておこうかなと思います。

では、どんなことを書こうかなってことなんですが、自分が沼津のチヌを狙う時に意識してるポイントを備忘録程度にまとめて行こうと思います!
おいおい納得がいくレベルでメソッドとして確立したら、しっかり書いて紹介しようとは思います(^^)

では、まず釣期(シーズン)についです。
シーズンは、自分がやった限りおよそ夏(7月頃)からの高水温期。
春のクロダイの産卵が終わり、アフターの回復期でベイトをよく食べるようになってくるタイミングからですね。
この時期になるとシャロー域(水深1m以下程度)に入り、甲殻類や岩などについた牡蠣などの貝類などを盛んに食べるようになります。
このシャローで餌をあさっている個体には、ルアーを見つけさせ易く、非常にアプローチがし易いために、基本的にはシャロー域のチヌを狙って行きます。

次に、狙い目となるポイントです。
シャローといっても様々ありますが、狙い易いのはシャローフラットに岩がゴロゴロ落ちているようなエリアがまず挙げられます。
そうゆう場所は甲殻類などが多いので、チヌが集まってきます。

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また、そうゆうエリアはルアーでアプローチをする上で恩恵が得られます。
チヌというのは、非常に警戒心が高くルアーを見えるところに打ち込めば、たいていは逃げてしまいます。

シャローフラット (2)

しかし、こうゆう場所で岩陰に頭を突っ込んで餌を食べているチヌなどはやはり視界が塞がれているのか逃げにくいのと、逆にチヌにバレないように岩陰にルアーを打ち込んで、驚かせないように静かにチヌにルアーの存在を気付かせるなどの小技を利かす事が可能です。

他にも、シャローに深場で落ちる急深な駆け上がりがあるスポットもオススメです。

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ここは、手前は膝下水深ですが、駆け上がりの先は水深5mほどまで一気に落っこちます。
こうゆう駆け上がり際をチヌが回遊していて、駆け上がりの際で甲殻類や流れてきたベイトを捕食しています。

蟹

言わば、このようにチヌがベイトの捕食のため足を止めるようなスポットが非常に釣り易く、ルアーで狙うにしてもアプローチし易いのです。

次に、狙い目の個体についてです。
実はやってみた感じ、全てのチヌを釣れるかと言うとそうでもありません。
狙い易い個体というものがあります。

この動画にあるような、真っ黒くてフラフラと餌を探すようにボトムやストラクチャーに意識を向けている個体は非常に狙い易いです。
しかし、色合いが銀色っぽくて泳ぎ回っている個体は、動画の黒い個体に比べて余計に警戒心が高く、ルアーで狙うのが一段と難易度が高いという実感があります。

次にタックルです。
基本的には、ワームで狙って行きます。
トッププラグで狙う方法もありますが、今回は割愛します。

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で、ワームなんですが自分がメインで使っているのは、インクスレーベルから出ているジュラクローXGのノーシンカーです。

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この写真だと、ネイルシンカーも打っていますが状況により、その辺りは調整します。

ジュラクローXG 2.0インチ #CG15 ブラックパールPro【ゆうパケット】
ジュラクローXG 2.0インチ #CG15 ブラックパールPro【ゆうパケット】

基本的には、太軸のマス針かチヌ針を付け、そこにジュラクローXGをセットして見えているチヌを狙い打っていく感じですね。

ここでタックルセッティングと併せて、重要なポイントを紹介していきます。
まず、自分が使っているタックルですが
ロッド:インクスレーベル FXB-TS79UL  Tres SABIO(サビオ)
リール:カルカッタコンクエストBFS
メインライン:PE0.6号
リーダー:6~10lb 5m

使うフックのサイズは、ジュラクローXGに合わせて違和感がない程度のサイズなら、あまり気にしなくて良いです。それによって食う食わないは変わりません。
むしろ重要なのは軸の太さで、顎が硬く力の強いクロダイを相手にすると、細軸の針は潰されたり伸ばされたりして釣りになりませんので、絶対に避けましょう。

ラインですが、ノーシンカーでアプローチする都合上5lb前後くらいにした方が、ルアーの動きに違和感が出にくいと感じます。
太くしていくと、ラインの浮力や水の抵抗、風や波の影響などが強く出るようになって、ルアーの動きに不自然さが生まれます。
普段狙っている根魚や青物ですと、その辺の細かい話は気にしないでくれるんですが、小賢しい事に日中のかつ沼津のクリアウォーターのチヌは見切ります。

とは言え、5lb前後だとヒットした時の頭の振りなどで、ラインブレイクしてしまう事やライン強度を気にして顎(唇)をしっかり貫通できない場合があります。
なので、オススメとして安定なのは8lb。
幅を見るとまぁ、6~10lbくらいが良い所ですね。

ルアーですが、チヌの餌釣り(落とし込みなど)をすると分かるんですが、チヌというのは意外とベイトのサイズを気にします。
仮に蟹餌を使ったとしても、チヌは大きめの蟹はあまり食いません。
小型の一口でパクっといけるくらいのサイズ感のベイトが一番釣れます。
ルアーのサイズで言うと、2インチ前後が沼津で試した限り一番良いですね。
まさに、ジュラクローXGが丁度良いサイズ感です。

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また、カラーも少し重要で、どちらかと言うと地味系のナチュラム系のカラーの方が良いです。
ジュラクローXGで言えば、「熟れメロン」「泥中シナモン」「プルーパール」あたりが良いですね。

次に、アプローチの仕方を紹介します。
おそらく、これが一番難しく面白い要素かもしれません。

アプローチをする上で、一貫して重要な基本理念は”いかに驚かせないか”です。
チヌがいたからと言って、直線ルアーを放り込めばまず釣れません。
ここでは、自分が実践しているアプローチの方法をいくつか紹介します。

まず、一つ目『待ち伏せ』です。
見えチヌがいたら、まずそのチヌの動きをよく見ます。
上記の動画のように餌を探してフラフラしてる個体は、意外と決まった範囲を回遊しながら餌を探してます。
その回遊ルートを読んで、チヌが気付かないスポットに先にルアーを投げ込んでおくのです。

先回り

近くに寄ってきたら、ジュラクローXGのクローが少し震えるくらいにシェイクしたり、ほんの少しだけルアーを浮かしてあげるなどして、チヌに気付かせます。

先回り_気付き

基本的には、あまり激しく動かさず、優しく誘い込んでいきましょう。

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(上記パターンの個体)


次に、上記で少し書きましたが、チヌにバレにくい所に落とす方法』です。
岩陰などで餌をあさっているチヌがいれば、見えるか見えないかという所にルアーをそっと落とします。

シャローフラット_ルアー (2)

餌をあさっていても、ずっとそうしてるわけじゃないので、移動しようとした所でルアーを優しく動かして気付かせます。

シャローフラット_ルアー_気付き (2)

餌をあさっているので、意外と活性の高い個体だと動かす必要もなく勝手に見つけて食ってくれる事もありますね。
ただ、重要なのはどこにルアーを置くかという事と、いかに静かにルアーを落とせるかという所です。

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(上記パターンの個体)

最後に、駆け上がりに着いている個体へのアプローチを書いておきます。
駆け上がりに着いている個体は、駆け上がりの斜面でベイトをあさっていたり、浅い所から深みに流れてくるベイトを捕食していたりします。
実は、意外と狙い易い個体です。
場所にもよりますが、浅いシャローのところから駆け上がりのクロダイに向かって潮が流れているなら、潮上からそっと口元めがけて流し込んで行けば大丈夫です。

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潮の流れ方などにより、うまく行かなければ魚のなるべく後方に投げて、極静かに手前に引いてきてチヌの近くに落とす、もしくは漂わせてあげると食ってきたりしますよ。

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(上記パターンの個体)


さて、とりあえずはこんな感じでしょうか。
まだまだ書きたいことや考えてる事もあるんですが、少し検証が足りませんので、さわりだけ書いておきました。

沼津にはチヌが山ほどいるので、他の地域のようにルアーゲームとして狙えるようになれば非常に面白いターゲットになる事でしょう。
特にライトゲーマーの方は、ルアーとフックがあればそのままのタックルで狙えると思うので、タックスボックスに忍ばせておいて、チヌを見つけたら挑戦してみると面白いんじゃないかなと思います。

ちょっと長々と書いてしまいましたが、今回はここまで。
それでは、また!

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